うにこのこころ

好きなもののこと、日頃思っていることをぼんやり書いていきます。

OH!ギャル



ジュリーが大好きで、

毎日ぼんやりとジュリーの事を考えています。(暇ですね...)

 

ジュリーの歌は一曲、一曲にドラマがあって、その歌詞の世界観を読みとってみたり、その唯一無二の美しいヴィジュアルについても語りたい...!!

という事で、一曲ずつ自分なりの感想をしたためてみます。

本当ならリリース順に、感想をしたためていくのがいいでしょうが、なにせまだ半年の超にわかファンのこと。

思い立った曲からしたためていきますよ!

 

まず、第一に語りたいのは...『OH!ギャル』(1979年5月31日リリース)です!!

ジュリーの27枚目のシングルです。

 

最初、かなり迷走感の漂うタイトルに、動画サイトでおすすめ表示されていてもなかなか見ることができませんでした。

 

だって...OH!ギャルですよ...!?

70年代だからって決して許されるわけではなさそうな、この勢いだけのちぐはぐ感...阿久悠さんも万策尽きたのか...と不安になってしまいました。(失礼)

 

あまりにも美しいジュリーの姿に驚きました。

マレーネ・ディートリッヒをオマージュしたと言われる純白の航海士スタイルが、ただただ美麗なのです。

制帽を斜めに目深にかぶり、そこから覗く妖しげで気怠く潤んだ片目、真っ赤に染まった爪は白い指をさらに白く見せて、その白く細い指に挟まれた紙タバコから立ち上る煙がジュリーの妖しげな雰囲気をより魔性の化身に仕立てています。

やや腰をくねらせた立ち姿勢はほぼ一曲を通して崩さず、美の象徴かのような堂々たる存在感を示しています。

 

"女は誰でもスーパースター"

という印象的な歌詞から、女性を賛美するかのような歌となっています。(一応ね)

そこから美しく逞しいマレーネ・ディートリッヒをオマージュするという発想につながり、美しいジュリーが見事にそれを体現してくれた。

作詞の阿久悠さんがいて、スタイリストの早川タケジさんがいて、そして歌い手のジュリーがいる。

『OH!ギャル』はこの見事な三位一体が生み出した美しい作品なのです。

他の作品でもそうなのですが、この歌については特にその感謝の思い入れが強いです。

他の人が歌ったら、絶対に聞けやしないでしょ...この歌...

 

さて、歌詞の内容ですが先述したとおり、

一応女性を賛美するかのような歌となっているのです。

 

"女の辞書には不可能はないよ"

"女の辞書には退屈はないよ"

"女は誰でもスーパースター"

 

この安っぽい決め台詞は、まだよいとしてここに至るまでに一週間曜日ごとに課題やら注文をやたらつけてくるのですね。

聖女で過ごせ、昨日の続きで浮かれるな、気安い誘いはさらりとかわせ、一人でいる夜を作れだの...

 

めんどくせぇぇぇぇ!!!!

って感じになります。

 

ここまで説教じみたことをねちねち言っておいて、先述の安っぽい決め台詞を言うのです。

そして、この次がいけません。

"ビキニをはずしてマストに飾ろう"

"ワインのシャワーを裸に浴びよう"

 

えっ?!

結局、脱がすのですか...!?

 

女性はすごいですね、かっこいいですね、たくましいですね!!

(って言っておけばいいんだろう?そうすりゃあいつら勝手に脱ぐだろう?女に理解のある俺...まじかっけぇぇぇ....♡)

 

って自己陶酔しているダメなおじさん像がどうしても浮かんできてしまうのです...くすん...。

 

皆が皆そうだとは限らないのですが、どうもフェミニストな男性の一部にはこのような邪な考えを持っている人がいるのではなかろうか...と疑っちゃうんですよね...。

まぁ、この歌がまだ男女雇用機会均等法が施行される前に作られたことには良い意味があるのかもしれません。

だいぶ硬い話題になってしまいました。すみません。

 

散々持ち上げておいて、最後にどーんって落とす。

思えばこの感想そのものが、この歌の構成と同じになっているのがちょっと怖いです。笑

 

色々言ってますが、私はこの歌大好きです。

ジュリーの美麗な航海士スタイルが脳裏に焼き付いていますし、なんと言ってもサビにかけての伸びやかなメロディに乗せたジュリーの美しい歌声が聴けて幸せです。

そう、このメロディ最高なのです!

 

作曲の大野克夫さん、最高!!!

 

あれ...三位一体にいなかったのに...。笑

でもね、阿久悠さんがいたからこそ、この破茶滅茶な歌詞を作ってくれて、そして早川タケジさんがステキなスタイリングをしてくれて、ジュリーが妖艶に体現してくれた。という事で、やっぱりこのトライアングルは壊せない...

大野克夫さんごめんなさい!!

 

というわけで、

『OH!ギャル』の最大の功労者は大野克夫さん

 

という結論に落ち着きました。(誰も納得していませんね)

 

 

航海士ver以外に、赤いテンガロンが目を引くエキセントリック・カウボーイverもかっこいいです。くるくるピストルをかっこよく回しても、2曲目すっかり歌えなくなっちゃって戸惑っているジュリーが可愛くて愛おしすぎて何度も見てしまいます。素敵♡

 

 

ちなみにジュリーはこの曲が大嫌いらしいですね。

もうライブでも何年も歌われていないそうですが、

現在のあのふくよかな体で歌われても到底説得力も魅力もないので歌ってもわらなくてむしろ助かります。(この曲のみに関してですよ!)

 

 

航海士ジュリーが好きすぎて、絵まで描いちゃいました。えへへ♡

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